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V804N 曲解説

V804N

2015.5.13
soundcloudコメント
『まだDTMという言葉も知らない高校時代、携帯のオリジナル着信音で音楽を作っていた頃の作曲法を取り入れて作った曲です
僕が初めて持った携帯「Vodafone 804N」にはオリジナル着信音作成機能はありませんでしたが、かつては通信ができなくなった古い携帯を使って.mmfファイルを作ってはわざわざSDカード経由でこの携帯に入れていたものです
僕は中学生の時、兄の同級生にギターを教わり、その後色々なバンド譜をコピーしていくうちに「コードの前後の繋がりさえおかしくなければ無限に転調できる!」という発見をして俺は天才かと思いました
ろくに世界の広さもジャズも知らなかった自分が音大に入ったのもそんな理由です
今は夢も後回し、社会人になってしまいましたが、はちゃめちゃコード進行とアルペジオの乱れ打ちばかりしていた高校生の頃の自分にこの曲を聴かせたら、きっと泣くと思います』

V804N(BMS Edit)

2016.11.27
BMS譜面のダウンロードはこちらから



どうも、II-Lです
自分の曲に対する思い入れが強すぎるので、今後自画自賛ランキングが高い順にブログで曲解説をしていきます
まずはこの上なくオリジナルな「V804N」から語らせてください

この上なくオリジナルと言えるのにも理由があります
この作曲スタイルは高校時代に自分で確立したものです
中学〜高校時代はかつてのケータイに存在した着メロ作成機能を使って音楽を作っていました
DTMという言葉も知らなかった2006年当時はピアノロールを見ると吐き気がしていたものです
当時PCを使った作曲はStudio ftn Score Editorというソフトのみで行っていました

音楽は習っていませんでしたが、小学生低学年の時から絶対音感の素質があって、アカペラで歌った時にキーがいつもと違うと一人でブチ切れていました
小学4年から中学3年まで吹奏楽部でクラリネットを吹いていたので、音楽の知識はそこから得ました
中学2年の時、友達が家にギターを持ってきて親に内緒でベッドの下で保管していたのがきっかけで、兄の同級生にギターを教わったりする機会がありました
そこでコード進行というものを学んだことによって自分の人生は大きく変わります
その後、奇抜なコード進行が中心となる音楽しか作らなくなりました
ハ長調にしたら白い鍵盤だけで弾けてしまう音楽と、トライアドへの興味はいつしか完全に失われました
今でもこの厨二病を引きずっています

高校の時に着メロ作成機能で作っていた音楽は、コード進行とアルペジオとドラムパートで出来たものでした
どんなヘンテコなコード進行ならアリなのかと孤独な実験を繰り返していました
当時は「メロディ入れろよ」などとケチョンケチョンに言われたものです
しかし「音楽が作れるなんてすごいね」という言葉はそれ以上に僕を傷つけました
コード進行の創意工夫は当時誰にもわかってもらえませんでした
ようやく理解してもらえたのは、僕が音大に入ってからの話でした

音大では主にLogic(Mac用のDAW)を使ったDTMを学びました
ピアノロールを見ると吐き気がしていたほどの抵抗があったことを考えるとDAWの使い方を学べたのは大きな収穫です
音大では変態な友達もできていって、自分の持っていた音を並べる知識に加え、音作りやmixのレベルを少しずつ上げていくことができました
しかし音楽を職にすることはそうそう簡単ではありません
けっきょく関東から福島に戻り、普通の社会人になりました
それでも音楽は一生やめません

Dubstepと出会った大学3年以降はベースミュージックを中心に作っていて、ジャンルに拘った曲作りをしていたケースがほとんどでした
そんな中、ふと高校時代を思い出して「あの頃と同じように音楽を作ってみよう」と思ったのがきっかけで、ジャンルを一切気にせずに冒頭部分から手癖や惰性で打ち込んでいって出来た曲がこの「V804N」です
(プロジェクトファイル名は「kirakira」、なんとなく伝わる)
結果として、気がついたらES1、ES2を中心としたLogic Pro X内蔵音源だけで勝負していました
冒頭部分がダメだとそこで作りかけフォルダにブチ込む自分ですが、高校時代を思い出せる音で気に入ったので、曲を作り進めていきました
ジャンル不定の音楽を惰性で作る時は十割方曲展開で詰みますが、この頃に「We Love Tequila Sunrise」という音ゲー尺の曲が奇跡的に生まれていたので、自分のこの曲の展開を参考にした覚えがあります
高校時代の時はメロディがほぼ作れなかったのですが、今はちょっとヘンな進行でもなんとかメロディが作れるようになったので、今の自分にできる要素はガンガン入れました
時間軸順に曲を作っていったところ、曲の再生時間の真ん中でなぜか煽りが出来てしまいました
ここまで盛り上げておいてこの後どうする!?という謎のプレッシャーが自分自身にふりかかります
そして悩んだ結果、これまでの自分の人生で最高傑作なコード進行が完成しました
出血大サービスでここにコード進行を全て列挙しますので、ぜひ参考にしてください

Dm9→Bb△9→Gm9→Ab△9→Db△9→Bbm9→B△9→E△9→
D#m9→B△9→G#m9→A△9→D△9→Bm9→C△9→D△9→Eb△9→
Dm9→・・・

めんどいんで9って書いてありますが7thの音も入ってますのでご注意を
それとマイナー9thを作る時は、第3音と第9音をピタっとくっつける転回形だと短2度音程がジャジーで気持ちイイのです
しかしその状態で第3音がトップノートになるのはさすがにキモい(自分の耳基準)ケースが多いので、トップノートは第5音にしています
例えばDm9なら、下からレドミファラの順番ということですな
そして上のコード進行の2行を見てもらうとわかりますが、2行目は1行目から半音上に転調しています
半音上に転調というとJ-POPにありがちなゲロみたいに不自然なネタ切れ転調のイメージが強いと思いますが、この曲に関しては音楽に詳しくない人が聴いても半音上に転調してることに気づきにくいんじゃないかと思います
自分自身、どこで区切って分析すべきかわかりませんが、少なく見積もっても半音転調前に一度転調しています
つまりこのコード進行8小節のループ中に逐一最低4回は転調しているということです
転調すればエラいわけではありませんが、ここまで進行がスピーディーかつ自然だと、調性がグラデーションしている感覚になります(僕は各調ごとに決まった色彩のイメージを持っているので)
もう何千回も聴いているので二度と味わえないですが、最初にこのコード進行が出来た時は脳みそが裏返るような感覚になりました

自分の曲をここまで褒めると「どんだけ自分好きなの」と思われるかもしれませんが、理論で曲を作った時にうまくいくと、実験に成功した感覚が近いです(もちろん、どうあれ大抵の人は自分が作ったものには愛着がわくと思いますが…)
それに、音楽を作っている理由は、自分が聴きたい曲を一番作れるのが自分だからです
こういう音楽がほしい!と思った時、それを作れる能力があると便利です(僕はジャンルを選びますが)

この曲が最高傑作というか、自分の色が最も出ている曲だったので、今回ゲームサイズで作りなおして、BMSでプレイできるようにするために数ヶ月に渡りMacでキー音を一つ一つ書き出し、それをBMSEで一つ一つ並べ、ようやくBMS化することができました
BMS譜面のダウンロードはこちらから
この曲だから頑張れましたが、同じ作業はもう二度としたくありません…



以下、この曲ができる前に影響を受けた音楽の紹介です

sanodg - Hand Your Hand


動画サイトで初めて佐野電磁さんを知ったのは大学時代でした
自分がやりたいスタイルに近い音楽をやっている人だ、と思ったのはYack.氏に続いて2人目でした
この曲はいま聴いても泣きます

V804Nの天才コード進行を作ったあと「どのキーにしたら一番自分好みになるだろう?」と悩んだ瞬間がありました
そこで思い出したのがこの曲のコードが鳴るパートです
Cm9→Gm9→Fm9→Cm9→Gm9→Fm9、と音が下がっていきます(2回目はオクターブ下)が、このロー・インターバル・リミットをものともしない音の低さ!天才!
これを思い出して、自分がアリだと思う限界までキーを下げようと思いました
その結果、この曲ほどのチャレンジはできませんでしたが、最終的に「もうこのキーしかない!」というところが見つかりました
音色面では、デチューンしたES2シンセのデメリットである、とても単音では使えないザラザラしたデジタル感を逆手に取って気持ちイイ音に出来たと思っています



YMCK - Tetrominon -From Russia with Blocks-


アルペジオの並べ方で高校時代から影響を受けているのはYMCKです
規則的ではない、なんというか性格を持っているアルペジオっていうのは作るのが難しいんです
不規則なら不規則なりに、意思のある不規則でなくちゃいけないというか…
理で語れませんが、この曲はそういう何かを持っていると思います

V804Nの冒頭がそうで、アルペジオに生き物を住まわせたくて、いろいろ試して作りました
冒頭のパターンは不規則ですが、その後のアルペジオは各展開ごとにコントラストが出るようにパターンを変えています



それとどうしても思い出せないのですが、僕がケータイで音楽を作っていた当時に存在していた「ニジイロエンソク」という携帯アプリゲームの音楽に僕が影響を受けていると指摘されたことがあります
もうこの時代のケータイアプリは「歪みの国のアリス」くらい頑張ってスマホに移植しないと一生プレイ出来ないので、悔やまれるばかりです…
そう、この「ケータイ」って響きが僕は好きで、そういうノスタルジーもV804Nに込めています

さらに、ベースミュージックが僕に与えた影響はジャンルを離れようとしても離れません
Juke/Footworkを中心に作っていた時期でもあったので、スネアとクラップが808の音ですし、BPMはなんと160です
リズムパターンもフットワーク的な要素が出ている部分がちらほら…
(しかし中間のベースの配置はちょっとTrapっぽい)


最後にV804Nがどんな携帯電話なのか紹介して終わりにします
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0601/18/news057.html
僕が使っていたのはプルメリアホワイトでした
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プロフィール

つーえる

Author:つーえる
II-L(つーえる)・FUSEI3(福島)

KAC2012jubeat部門優勝(その後引退)
現在はbeatmaniaIIDXのダブルバトルモードで大道芸をする人
音楽もつくります

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